PICKS REPORT vol.29

Weekly Report

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PICKS REPORT vol.29

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【2020年04月25日発行】

1.時事情報

1.1 Coinbase Custodyは「COMP」をサポート

■時事概要

  • レンディングプロトコルのCompoundは、サービス内のガバナンストークン「COMP」の発行をしました。発行枚数10,000,000枚のうち50%はチームや株主用に配布されており、残りの50%はユーザー配布用に保管されています。

  • Coinbase CustodyがCOMPトークンをサポートすることを発表しました。ユーザーはコインベースカストディにCOMPトークンを保管したまま、投票に参加することができます。

■まとめ

ユーザー配布用に保管されている50%のCOMPトークンがどのように配布されるかは未定であるものの、早々にCoinbase Custodyにサポートが決定したことはポジティブです。すでに多くのユーザーを獲得しているCompoundが、後発的にトークンを発行することでサービスとトークンがどのように機能していくのかは大変興味深いです。

■参照先

Coinbase Custody rolls out support for Compound Governance

Compound Governance is Live

1.2 Stake Rewardsは独自トークン「SRT」を発行

■時事概要

  • Staking Rewardsはステーキングアセットとプロバイダーに関する情報提供を行なっています。マネタイズとして有料APIの提供に引き続き、独自トークン「SRT」の発行を発表しました。

  • SRTは同サービストップページ上で指定のアセットまたはプロバイダーの広告宣伝を目的に発行されており、Ethereumブロックチェーン上のNFTとして発行されました。すべてのトークンには宣伝期間(5日間)がメタデータとして記録されています。

  • SRTは2次流通マーケットであるOpenSeaにて、ダッチオークション形式($1,200~$1)で販売が行われます。また、ユーザーは購入したSRTを再販することができます。

■まとめ

広告枠をNFTとして販売するビジネスモデルとして、主にプロジェクトやプロバイダーをターゲットにしています。既存の広告収入モデルと比較した際に再販できる権利やオープンな購入記録等の優位性はありますが、コアマネタイズとしては少し弱いのではないかと思いました。

■参照先

Decentralized Advertising with Staking Rewards

2.プロジェクト情報

2.1 DiFi Market Cap

■一言紹介

DiFiに関連するトークンの「時価総額を瞬時に確認」できるサービスです。

■サービス概要

  • 約300種類のDiFiに関連するトークン時価総額ランキングを確認できるサービスです。

  • 各トークン毎に単価や流通量が表示されており、DiFi全体の時価総額も確認することができます(2020年4月25日時点で約1,200億円)。

■ユーザー利便性

  • DiFiに関連するトークンの時価総額ランキングが瞬時に確認できます。

  • DiFiに関連するトークンの時価総額、単価、流通量を一括で確認できます。

  • DiFiに関連するトークンに使用されているプロトコルを確認できます。

■ユーザーリスク/課題

  • 時価総額や価格は「ドル」表示のみの対応となっています。

  • 対応言語は「英語」のみとなっています。

■まとめ

CoinMarketCapのように非常に見やすいユーザーインターフェースとなっており、直感的に情報収集することができます。

■参照先

DiFi Market Cap

2.2 ETHProtect

■一言紹介

不審なアドレスの「検知とリアルタイム追跡」ができるサービス

■サービス概要

  • 過去にハッキング、詐欺、フィッシング、その他の不審な活動に関与したアドレスを検知することでユーザーが犯罪に巻き込まれるリスクを低減することができるサービスです。

  • Etherscan上でブラックリストに登録されたアドレスが検索された場合、「赤い盾」アイコンとバナーによってユーザーに警告します(*1)。

*1 「警告!このアドレスは取引所Upbitのハッキングと関連するアドレスから資金を受け取っています。やり取りする際には注意してください」と警告されています。

■ユーザー利便性

  • 「赤い盾」アイコンをクリックすることで、資金の流れをリアルタイムに追跡することができます。

  • ユーザーのアドレスを管理している企業は、当該アドレスの健全性を確認することができます。

■ユーザーリスク/課題

  • 誤検知によって、無関係なアドレスがブラックリストに登録されてしまう可能性があります(*2)。

*2 ブラックリストに登録された場合、Etherscanに申し立てることができます。

■まとめ

個人ユーザーが取引前にアドレスの健全性チェックを行うことは少ないかと思いますが、取引所やカストディを検討している企業にとっては、独自で構築したシステムとは別にアドレスのホワイトリストチェックに使用できるのではないでしょうか。また、事件が発生した際の2次被害の拡大にも大きく貢献するのではないかと思います。

■参照先

Every Transaction Hash Protect

3.トークン情報

3.1 Chainlink(LINK)

■一言紹介

LINKはノードの「信用と稼働を維持」するために発行されたトークンです。

■概要

  • Chainlinkは、ブロックチェーン上にブロックチェーン外のデータを送信するオラクルに関するプロジェクトです。プロジェクトのネイティブトークンとして「LINK」が発行されています。

  • 「LINK」トークンは、ブロックチェーン上のスマートコントラクトにデータの送信を行うノードオペレーターの信用と稼働を維持するために発行されました。

  • DAppsやDeFiなどの外部の情報と連携が必要なアプリケーションは、スマートコントラクトを通して単一障害点のない、信頼性の高いデータを取得できるようになるため拡張性が高くなります。

  • ノードオペレーターは複数存在しており、正常に提供されたデータが悪意のあるノードによりコピーして報酬を獲得してしまう「Free Loader」と呼ばれる課題が存在しています。

■トークン用途

  • ノードオペレーターとして参加するための「デポジット費用」として使用できます。不正なデータが送信された場合、デポジットはスマートコントラクトによって没収されます。

  • ノードオペレーターのデータ送信に対する「報酬」に使用できます。

  • 「ステーキング」に使用できます。

■数字で把握

  • ICO開始日:2017年09月19日

  • ICO時の価格:約11.82円

  • 現在価格:約410円

  • 初期発行(プロジェクト):30%

  • 初期発行(投資家):35%

  • 初期発行(エアドロップ&リワード):35%

  • 流通枚数:350,000,000枚

  • 発行上限枚数:1,000,000,000枚

  • Twitter:50,000人

  • Telegram:14,993人

  • トークン保有アドレス:127,304アドレス

  • 5%以上保有アドレス:6アドレス

  • オペレーターノード:77個

(2020年4月25日時点)

■参照先

公式

CoinMarketCap

etherscan

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筆者

https://twitter.com/imai_ryouji

CoinPicks

https://twitter.com/CoinPicks_

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【2020年04月25日発行】

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