PICKS REPORT vol.32

Weekly Report

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PICKS REPORT vol.32

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【2020年05月22日発行】

1.時事情報

1.1 PE比率を利用した資産評価

■時事概要

  • 従来の金融市場には、金融資産を評価するための手法として「株価収益率(PE比率)」という指標が存在しています。PE比率とは、市場が生み出す収益額に対する投資価値の尺度を表しています。例えば、アップル株のPE比率は23.75と評価されており投資家はアップル社が生み出す1ドルに対して23.75ドルの支払い意思があることを意味しています。他にも参考情報としてネットフリクスのPE比率は86と評価されています。

  • 一般的に、PE比率が高い資産は、その資産が(1)過大評価されている、または(2)成長への高い期待があることを意味します。逆に資産のPE比率が低い場合、市場が対象資産を(1)過小評価している、または(2)将来の成長期待が低いと評価されていることを意味します。

  • 本日は、暗号資産に関する情報配信を行っているBanklessにて、DeFi関連プロジェクトのPE比率による分析が行われていた為、その内容を共有したいと思います。尚、Compound、dYdX、Uniswapに関しては、分析時点でネイティブトークンが発行されていない為、PE比率による分析は行われていません。

  • 上図より0xとAugurは、それぞれ6,935と16,761という従来の金融市場では見ることができない天文学的なPE比率を誇っており、投資家による非常に高い成長期待があることを示しています。

  • 一方でAava、Bancor、Kyberは低いPE比率を誇っているものの、一般的な高成長ハイテク株のPE比率が50~100程度であることを考えると、収益に対する公正な評価がなされていると考えることができます。

■まとめ

プロジェクトとトークンには様々な市場要因が相互に絡み合っていることから、適正評価は難しく、同原文内でも言われているようにトークンの価格が収益を左右するのか、収益がトークンの価格を左右するのかは、100%の確信を持って判断することはできません。ただし、ユーザーが増えることで収益が増加すると考えることはできます。よって資産評価指標として従来より使用されているPE比率が正しく機能していると判断することはできませんが、1つの参考指標として認識しておくことは重要であると考えています。

■参照先

How to value crypto capital assets: Q1 Flash Report

1.2 EIP-1559について

■時事概要

  • イーサリアムネットワークでは、すべてのトランザクションに手数料(GAS)が必要となり、トランザクション毎の最適な手数料を見積もることは困難であるといえます。また、マイナーは高い手数料を支払ったトランザクションを優先的に処理していくため、結果としてユーザーは多くの手数料を支払うことになります。このような問題を改善するためにEIP-1559が提案されました。

  • EIP-1559の実装によって、トランザクションに必要な手数料の計算などの手間が不要で、BASEFEEとtipを支払うのみで済みます。BASEFEEは、ネットワークの混雑状況に基づいてプロトコルによって上下に自動的に決定され、最大90%の手数料が削減されます。また、tipは早急にトランザクションを送信したい場合のチップとして機能します。

  • さらに重要な点として、プロトコルによってBASEFEEとして支払われる手数料は焼却(バーン)され、マイナーはtipのみを受け取ります。これによって、マイナーがユーザーから多くの手数料を請求するような自体を防止します。

  • イーサリアム2.0のフェーズ0では、PoWによって処理されるメインチェーンとPoSによって処理されるビーコンチェーンのハイブリッドコンセンサスアルゴリズムが採用されます。この仕組みからETHの発行量は実質増加することになりますが、EIP-1559による焼却によってETHの価値を維持します。

■まとめ

イーサリアムの非効率な手数料市場を改善することができるため、潜在的にユーザーにとって非常に重要な提案であると考えています。

■参照先

Fixing the Ethereum Fee Market (EIP-1559)

1.3 コンセンシス社:ETHステーキングに関する調査

■時事概要

  • イーサリアム2.0のフェーズ0が2020年7月にリリースを予定しています。ブロックチェーンソフトウェアテクノロジー企業であるコンセンシス社は、ETH保有者300人を対象にETH2.0ネットワーク上でのステーキングに関する調査を行いました。

  • 287人の回答者のうち、65%以上の保有者がETH2.0の利用を検討しています。その65%のうち半数は独自でバリデータとして参加する予定で、残りの半数はサードパーティのステーキングプロバイダーを利用する予定とのことです。さらに、14.6%が参加は未定、2.8%が参加の予定はないと回答しています。

  • 65%の回答者のうち、独自のバリデータを実行またはサードパーティを使用してステーキングを予定している保有者は、ETH保有量の50%程のステーキングを計画しているとのことです。また、回答者の63%が32ETH以上のETHを保有しており、ステーキングを行わないと回答をした人の半数は32ETH未満の保有量であるとのことです。

  • ステイク報酬は#Eth2のインセンティブモデルの重要な部分です。独自のバリデータの実行を予定している人は、年間で平均5.8%のステーキング報酬を期待しており、サードパーティを使用してステーキングを予定している人は、年間で平均7.6%のステーキング報酬を期待しているとのことです。

■まとめ

コンセンシス社による分析レポートの一部を抜粋しました。ETH保有者によるバリデータ参加率は非常に高く、不参加と回答を行なったユーザーも保有枚数が要件に満たない(32ETH以下)ために参加することができないと考えることができます。また、バリデータとして期待されているインセンティブは、一般的に公表されている年利約14%と比較して消極的であることがわかりました。

■参照先

Consensys

2.トークン情報

2.1 celo(cGLD)

■一言紹介

cGLDは「ステーブルコインの価格安定化」を目的に発行された暗号資産です。

■概要

  • Celoは、グローバルな金融包摂を目指すモバイルファーストなプロジェクトです。フェイスブック社が発表しているLibraとの類似点も多く、Alliance for Prosperityと呼ばれる企業同盟にはa16zやコインベース・ベンチャーズなどを含む73企業が参加しています。プロジェクトのネイティブトークンとして「cGLD」が発行されています。

  • 「cGLD」は、エコシステム内で発行されるステーブルコインの準備金、トランザクション手数料、ガバナンスを目的としたボンド(ステーキング)による使用を目的に発行された暗号資産です。

  • エコシステム内ではドルやユーロなどにペグされた様々なステーブルコインを作成することができ、cGLDやその他暗号資産を担保にすることで価格の安定化を図っています。発行予定であるドルにペグされるステーブルコインcUSDは、cGLDやBTC、ETHが準備金として想定されています。cUSDの価格を1ドルに維持するためのメカニズムは、Maker DAOに類似しており、1ドルを上回った場合、新規発行されるcUSDが市場で売却され供給量を増加させます。1ドルを下回った場合、cGLDでcUSDを買取り焼却することで供給量を減少させます。このような価格安定化メカニズムは準備金として用意されているcGLDによって行われ、準備金を維持するために準備金の残高に応じてトランザクション手数料が変動する仕組みになっています。

  • エコシステムの持続可能性を高めるために、新規ステーブルコインや準備金の選定はcGLD保有者による投票によって決定されます。投票は、cGLDをボンド(ステーキング)することで1アカウント3票の権利を得ることができます。また、保有者はバリデータにロックすることでデリゲート(委任)することもできます。

  • ステーキングによるインセンティブは最大6%で、cGLDのボンド量と期間によって重み付けが異なります。また、バリデーターはステーキング報酬とは別に、毎年最大75,000cUSDのインセンティブを獲得することができ、このような仕組みによってcGLDの長期保有を促進しています。

  • 実際、celoエコシステムを利用することでどのようなユースケースが想定されているかについて説明します。通常、暗号資産で取引を行うためには、ウォレットダウンロード、鍵の生成と管理、桁数の多いアドレスの共有が必要となり、多くのユーザーにとって参入障壁が高いのが事実です。Celoは電話番号とアドレスを紐付け、結果的に電話番号のみでユーザー間の取引ができるようにすることを目指しています。エコシステム内のステーブルコインを電話番号とモバイルのみで可能にすることは、ユーザーの参入障壁を大きく下げることに貢献すると考えられます。

■トークン用途

  • ステーブルコインの準備金用途

  • トランザクション手数料用途

  • ガバナンスを目的としたステーキング用途

■数字で把握

  • 発行上限枚数:2億枚

  • オークション開始日:2020年05月13日

  • メインネット開始日:2020年05月19日

  • 資金調達:約10億円

  • ダッチオークション開始時価格:約1,291円

  • ダッチオークション終了時価格:約107円

  • 平均入札価格:約540円

  • ロックアップ期間:60日

  • 入札人数:761人

  • Twitter:6,613人

  • フォーラム:239人

  • ステーキング報酬:最大6%

  • 他のブロックチェーンと比較した際の軽量化:1/17000

  • メインネットバリデータ数:86個

  • バリデータ最大ロック数(cGLD):50,032枚

  • グラント申請者:130人

(2020年05月23日時点)

■参照先

公式

Medium

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筆者

https://twitter.com/imai_ryouji

CoinPicks

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【2020年05月08日発行】

1.プロジェクト情報

1.1 Dune Analytics

■一言紹介

DeFi市場の「ユーザー数(アドレス数)を確認」できる分析ツールです。

■サービス概要

  • DiFi市場にアドレスを保有するユーザーの総数と15種類のDeFiプロジェクト毎にユーザーの総数を確認することができます。

  • 2020年5月7日時点で、DiFi市場には約16万人のユーザー(アドレス)が存在しています。現在の成長率(毎日0.56%)では、2021年3月までに100万人、2022年5月までに1,000万人のDeFiユーザーの増加が見込まれると予想されています。

  • また、ユーザーの増加は主要プロジェクトのアップデートによって大幅に増加する傾向があり、Augur v2や2020年第2四半期に予定されているUniswap v2によるユーザーの急増が予想されています。

■ユーザー利便性

  • DiFi市場全体のユーザー数を視覚的に確認できます。

  • 15種類のDeFiプロジェクトのユーザー数を視覚的に確認できます。

  • ウェブページ内のダッシュボードは編集することができます。

■ユーザーリスク/課題

  • 多くのユーザーは複数のアドレスを所有しているため、正確な指標ではないことに注意が必要です。

■まとめ

DeFi市場に関する情報は、DeFi Pulseを使用して、プロジェクト毎のロック比率を確認した上でプロジェクトの規模を判断するという人が多いのではないでしょうか。ロック比率のみで規模を判断する場合、「クジラ」と呼ばれる大口保有者の存在を考慮していない可能性があります。例えば、InstaDAppでは3人のクジラによって約80%のロック率に相当すると言われています。今後、プロジェクトの規模を判断する際の要素として、ユーザー数も重要であると思いました。

■参照先

Dune Analytics

2.トークン情報

2.1 Keep(KEEP)

■一言紹介

KEEPは「透明性とプライバシーの両立を維持」するために発行された暗号資産です。

■概要

  • Keepは、パブリックブロックチェーンの透明性とプライベートデータの保護を両立するために開発されているプロジェクトです。プライベートデータを保護するために”off-chain container”でデータを管理することによって、パブリックブロックチェーン上でデータを公開することなくスマートコントラクトを使用することができます。プロジェクトのネイティブトークンとして「KEEP」が発行されています。

  • 「KEEP」は、保有者がネットワークに参加するためにステークすることができ、ネットワーク参加者に対して建設的な行動を促進するためのインセンティブとして発行された暗号資産です。

  • KEEP保有者は、ステーク量に比例して報酬を獲得することができる一方で、問題が発生した場合のペナルティーも受けます。例えば、KEEP保有者としてネットワークに参加するノードに可溶性問題が発生した場合、ステーク量の1%がスラッシングされます。また、不正署名等の問題が発生した場合、ステーク量の100%がスラッシングされます

  • Keepは無制限にプロジェクトをサポートすることができ、プロジェクト毎に特定のインセンティブとリスクが存在しています。KEEP保有者はリソースと時間をどのプロジェクトに割り当てるかを自由に選択することができます。

  • Keep上で構築されている初期プロジェクトには「tBTC」が存在しています。tBTCとは、利用者がBTCを担保にイーサリアムブロックチェーン上でビットコインを発行することができるプロジェクトとして、MakerDAO、Compound、Uniswapを含む40以上のパートナーからサポートを受けています。また、WBTCのように利用するためのKYCや仲介者が不要なトラストレスな仕組みが採用されています。

  • 実際に利用者がBTCを担保にtBTCを発行する場合、KEEPとETHの両方のステーク条件を満たした署名者による署名が必要です。このようにKEEPとETHを担保にすることで署名者の悪意ある行動を抑制し、トラストレスな仕組みを構築しています。また、署名者の選出にはランダムビーコンが採用されており、署名者がランダムに選出されることで悪意あるノードの共謀を防止しています。

  • KeepはPolychain Capitalやa16zからも出資を受けており、2020年4月30日にはコインベースカストディによるサポートも発表されています。

■トークン用途

  • ステーク用途用途

  • プロバイダーとしてサポートを行うプロジェクトの承認

■数字で把握

  • 発行上限枚数:10億枚

  • ステークドロップ開催日:2014年06月08日(*1)

  • ステークドロップ開催期間:6ヶ月

  • ステークドロップ配布予定枚数:2億5千万枚(25%相当)

  • ステークドロップ配布比率(年間):3.4%

  • プライベートセール購入者:80人

  • Twitter:8,918人

  • Telegram:3,540人

  • コアチーム:18人

(2020年05月07日時点)

*1 ETH保有者はETHをステークすることでKEEPを獲得することができます。

■参照先

How the KEEP Token Works

Keep and tBTC Launches Supported by More Than 40 Industry Partners

A Privacy Layer for Public Blockchains

Business Primer

Keep Network Frequently Asked Questions (FAQ)

Staked

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筆者

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【2020年05月08日発行】

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【2020年05月01日発行】

1.時事情報

1.1 Nifty Gateway|顧客調査と販売戦略

■時事概要

  • Nifty Gateway Marketplaceが稼動後、3つのDrop(デジタルアイテム)がリリースされ、24時間以内に完売しています。Dropは3週間に1度木曜日にリリースされます。今回は、3つのDropの販売によって得られた情報をまとめます。

  • 購入ユーザーの69.2%は他のプラットフォームでNFTを購入したことがないユーザーでした。つまり、同サービスのミッションであった「NFTをより身近なものにする」ことに成功していると言えます。

  • 同サービスで最初に販売したDropの多くは、セカンダリーマーケットでの価値が急上昇しています。例えば、Lyle OwerkoによるBrass Boomboxは元々約2,137円(20ドル)で販売されましたが、現在では平均約5,130円(48ドル)で取引されています。他のデジタルコレクションも販売価格の2.8倍から3.85倍まで価値が上昇しています。

  • 今後のプロジェクトをリリースしていく際には、アートNFTとコレクタブルNFTを明確に区分していきます。また、ユーザーの混乱を招く先行販売の提供を廃止するとのことです。

■まとめ

NFTマーケットプレイスとして非常に注目を集めていることもあり、その販売戦略等の成功事例はNFTの販売スキームを検討していく企業にとって注目すべき情報と言えます。

■参照先

Nifty Gateway: April 30th Update

1.2 Ontologyの公式ウォレットONTは「NFT」をサポート

■時事概要

  • Ontologyの公式ウォレット「ONTO」が、Non-Fungible Tokens(NFT)の正式サポートを開始しました。デジタル猫のコレクタブルゲーム「CryptoKitties」やデジタルカードゲーム「Gods Unchained」を含む、オントロジー(ONT)やイーサリアム(ETH)上で開発された数千のデジタルコレクションの管理をすることができます。

  • NFTをサポートしているウォレットといえば、tokenPocketやTrust Walletが日本でも知られており、ブロックチェーンゲームユーザーにとっては馴染み深いと思います。では、ONTOはこれらのウォレットと何が違うのでしょうか。

  • 特徴1:サポートから9ヶ月間、ユーザーが毎月設定されたタスクを完了することで限定版のNFTメダルを獲得することができ、9枚のメダルをコンプリートしたユーザーには「ONTO 2020宝箱」を獲得することができます。

  • 特徴2:ONT IDによって、ユーザーの個人情報を含むデータはローカルに保存され、全てのデータの権限がユーザーにあり、第三者が恣意的に情報を取得することはできません。

  • 特徴3:メッセージアプリ「カカオトーク」を運営する韓国のカカオが開発している「KLAY」ブロックチェーンのサポートをしています。

  • 特徴4:Ontologyのネイティブトークンである「ONT」を預けておくことで、手数料用途として使用可能なGASを獲得できます。

  • 特徴5:ウォレットとしてセキュリティ監査を受けており、中国のセキュリティチーム「SlowMist」によって、セキュリティレベルは「A」と評価された実績があります。

■まとめ

他のウォレットと比較した際の大きな違いとして、セキュリティと個人データの保護に力を入れている点が挙げられます。また、NFTに関する長期戦略の一環として行われる「特徴1」に関して、ユーザーの行動を促すタスクがどのように与えられるのかは注目です。同様にNFTプロジェクトの体験を促すサービスとして「Drip」がローンチしています。Dripでは、NFTに関する与えられたタスクをクリアすることで信用スコアが付与されます。

■参照先

Ontology’s Official app ONTO is Live!

1.3 NFTの発行規格別ユースケース

■時事概要

  • Non-Fungible Tokens(NFT)の多くは、イーサリアムブロックチェーン上に構築されています。多くのブロジェクトがイーサリアムブロックチェーンを利用する理由として、知名度、開発リソースの多様性、拡張性などが考えられます。今回はイーサリアム以外のNFTを発行することができるソリューションについて確認します。

  • VeChain:2019年5月、VIP-181と呼ばれるNFTを発行するための規格を発表しており、活発なコミュニティと開発環境が整備されています。また、実際のユースケースとしてデジタルアートをトークン化することができる「VeriArti」、様々な特性を持つ赤ちゃんを育て、戦い、NFTベースのアイテムを獲得できるRPGゲーム「Block Babies」などが存在しています。

  • Neo:2019年3月、NEP-5と呼ばれるNFTを発行するための規格を発表しており、実際のユースケースとして「Blockchain Cuties」「0x Racers」「Warriors」などが存在しています。他にも多くのプロジェクトがリリースされているものの、その大半が停止しているのが現状です。

  • Steem:Steemブロックチェーンは2017年から存在しており、多くのDAppsがリリースされています。また、2020年からはNFTのサポートも開始しており、実際のユースケースとして、カードバトルゲーム「Splinterlands」、植物の栽培をベースにしたゲーム「Hashkings」などが存在しています。また、TronチームがSteemの技術を利用してNFTプロジェクトを開発する可能性が言及されています。

  • EOS:dGoodsと呼ばれるNFTを発行するための規格を開発しており、実際のユースケースとして、RPGゲーム「EOS Knights」などが存在しています。獲得したNFTを送信する際にRAM、NET、CPUのいずれのリソースが必要になります。

■まとめ

多くのプロジェクトがNFTの発行規格にイーサリアム(ERC-721)を採用しているのは事実であり、開発リソースの多様性、拡張性の観点からも推奨します。しかし、それぞれのチェーンにはメリットやデメリットが存在しているため(記事には言及なし)、他プロジェクトの特性やユースケースを押さえておくことは重要であると考えています。

■参照先

NFTs on other blockchains: Where are we?

1.4 Dapp Rader|第一四半期レポートの要点

■時事概要

  • イーサリアムは、2020年第1四半期の1日のアクティビティ総数の63%、ハイリスクカテゴリーの総取引量の99%を占めています。

  • イーサリアムのハイリスクカテゴリーの取引量は前年同期比2852.75%増加、1日の平均アクティブウォレットに関しては948.37%増加しました。

  • 2020年第1四半期のうち4月はハイリスクカテゴリーで発生した総取引量の55%をHEXが占めていました。HEXとは、イーサリアムブロックチェーン上に構築された高金利金融商品(CD)です。

  • 2020年4月30日時点で、約16億円の出来高を生成しており、2020年第1四半期のイーサリアムハイリスクのボリューム全体の63%を占めています。

  • DappRadarに掲載されている724種類のDAppsのうち、59.9%である434種類はハイリスクDAppsに該当します。

  • DappRadarに掲載されている724種類のDAppsのうち、14%は過去7日間のデイリーアクティビティがほぼゼロです。

■まとめ

上記の結果から、DAppsによるEthereum使用率の高さを知ることができます。
■参照先

High-Risk Dapps Ecosystem: Q1 Flash Report

2.プロジェクト情報

2.1 ETH 2 Calculator

■一言紹介

ETH2.0の「ステーキング利回りを視覚的に確認」できるウェブサイトです。

■サービス概要

  • Ethereum2.0の最初のフェーズである「Phese0」稼働後、デポジットコントラクトにETHを任意枚数(仕様では最低32枚)ステークした際の運用利回りを視覚的に確認することができます。

  • ただし、算出された利益には運用コストが含まれていないため、VPSサーバー費用を考慮する必要があります。

  • 例えば、仕様上の最低ステーク枚数である32枚をコントラクトにデポジットした場合、年間利回りは14.26%となります。また、2020年5月1日時点でのETH価格、約22,517円で32ETHデポジットして複利運用した場合、1年後の利益は約10万円、10年後の利益は約200万円となる計算です。

■ユーザー利便性

  • 多言語対応のウェブサイトであるため、日本語で情報を確認することができます。

  • 将来的にETHステーキングを検討している場合、参考情報として試算ができます。

  • 年単位で利益とROIの確認ができます。

■ユーザーリスク/課題

  • 算出された利益には運用コストが含まれていないため、資産者個人で検討が必要です。

■まとめ

視覚的にETHステーキングの利益を確認することができるウェブサイトとして大変便利です。実際にステーキングを行う際のサーバー要件などは別途確認が必要です。

■参照先

ETH 2 Calculator

3.トークン情報

3.1 Monero(XMR)

■一言紹介

XMRは取引情報の秘匿化によって「プライバシー」を守るために発行された暗号資産です。

■概要

  • Moneroは、検閲への対抗手段として3つの方法を組み合わせてトランザクションに秘匿性を提供するプロジェクトです。プロジェクトのネイティブトークンとして「XMR」が発行されています。

  • 「XMR」は、ユーザーのプライバイシーを重視して秘匿性を維持するために発行された暗号資産です。

  • 匿名技術①「リング署名」は、生成されたトランザクションの署名者とMixinと呼ばれる「おとり署名(過去の署名者)」を混ぜることで、送信者を秘匿化します。Mixinを含むことでトランザクションサイズが大きくなってしまうという問題が浮上したものの、「Bullet proof」と呼ばれる技術の実装によって、トランザクションサイズを約1/10まで縮小します。

  • 匿名技術②「ステルスアドレス」は、トランザクションの送信毎に生成されるワンタイムアドレスによって、送金先の特定を送信者と受信者のみに限定します。

  • 匿名技術③「リングCT(Confidential Transactions)」は、複数のトランザクションインプット(送金額の量)をミックスすることで送金額を秘匿化します。

  • 現在開発中の「Kovriプロジェクト」は、トランザクションをルーティングおよび暗号化します。これによって、トランザクションのIPアドレスが秘匿化され、ネットワーク検閲に対する保護を強化します。

■トークン用途

  • 送金用途

■数字で把握

  • 発行日:2014年04月18日

  • 発行時の価格:約260円

  • 現在価格:約7,125円

  • 流通枚数:17,541,990枚

  • 発行上限枚数:なし(*1)

  • Twitter:319,000人

  • Telegram:5,117人

  • コアチーム:7人

  • 開発コミュニティの数:約617人

  • ブロック生成時間:2分

(2020年4月30日時点)

*1 発行枚数に上限はないものの、2022年5月31日頃にはブロック報酬が1ブロックあたり0.6XMRとなり、それ以降は一定の発行枚数を維持します。これは、ユーザーインセンティブの確保、インセンティブによるマイナー間の競争によるトランザクション手数料の削減、ネットワークセキュリティの確保を目的としています。

■参照先

What is Monero (XMR)?

Monero Becomes Bulletproof:Stealth Address

Moneropedia

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【2020年05月01日発行】

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PICKS REPORT vol.29

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【2020年04月25日発行】

1.時事情報

1.1 Coinbase Custodyは「COMP」をサポート

■時事概要

  • レンディングプロトコルのCompoundは、サービス内のガバナンストークン「COMP」の発行をしました。発行枚数10,000,000枚のうち50%はチームや株主用に配布されており、残りの50%はユーザー配布用に保管されています。

  • Coinbase CustodyがCOMPトークンをサポートすることを発表しました。ユーザーはコインベースカストディにCOMPトークンを保管したまま、投票に参加することができます。

■まとめ

ユーザー配布用に保管されている50%のCOMPトークンがどのように配布されるかは未定であるものの、早々にCoinbase Custodyにサポートが決定したことはポジティブです。すでに多くのユーザーを獲得しているCompoundが、後発的にトークンを発行することでサービスとトークンがどのように機能していくのかは大変興味深いです。

■参照先

Coinbase Custody rolls out support for Compound Governance

Compound Governance is Live

1.2 Stake Rewardsは独自トークン「SRT」を発行

■時事概要

  • Staking Rewardsはステーキングアセットとプロバイダーに関する情報提供を行なっています。マネタイズとして有料APIの提供に引き続き、独自トークン「SRT」の発行を発表しました。

  • SRTは同サービストップページ上で指定のアセットまたはプロバイダーの広告宣伝を目的に発行されており、Ethereumブロックチェーン上のNFTとして発行されました。すべてのトークンには宣伝期間(5日間)がメタデータとして記録されています。

  • SRTは2次流通マーケットであるOpenSeaにて、ダッチオークション形式($1,200~$1)で販売が行われます。また、ユーザーは購入したSRTを再販することができます。

■まとめ

広告枠をNFTとして販売するビジネスモデルとして、主にプロジェクトやプロバイダーをターゲットにしています。既存の広告収入モデルと比較した際に再販できる権利やオープンな購入記録等の優位性はありますが、コアマネタイズとしては少し弱いのではないかと思いました。

■参照先

Decentralized Advertising with Staking Rewards

2.プロジェクト情報

2.1 DiFi Market Cap

■一言紹介

DiFiに関連するトークンの「時価総額を瞬時に確認」できるサービスです。

■サービス概要

  • 約300種類のDiFiに関連するトークン時価総額ランキングを確認できるサービスです。

  • 各トークン毎に単価や流通量が表示されており、DiFi全体の時価総額も確認することができます(2020年4月25日時点で約1,200億円)。

■ユーザー利便性

  • DiFiに関連するトークンの時価総額ランキングが瞬時に確認できます。

  • DiFiに関連するトークンの時価総額、単価、流通量を一括で確認できます。

  • DiFiに関連するトークンに使用されているプロトコルを確認できます。

■ユーザーリスク/課題

  • 時価総額や価格は「ドル」表示のみの対応となっています。

  • 対応言語は「英語」のみとなっています。

■まとめ

CoinMarketCapのように非常に見やすいユーザーインターフェースとなっており、直感的に情報収集することができます。

■参照先

DiFi Market Cap

2.2 ETHProtect

■一言紹介

不審なアドレスの「検知とリアルタイム追跡」ができるサービス

■サービス概要

  • 過去にハッキング、詐欺、フィッシング、その他の不審な活動に関与したアドレスを検知することでユーザーが犯罪に巻き込まれるリスクを低減することができるサービスです。

  • Etherscan上でブラックリストに登録されたアドレスが検索された場合、「赤い盾」アイコンとバナーによってユーザーに警告します(*1)。

*1 「警告!このアドレスは取引所Upbitのハッキングと関連するアドレスから資金を受け取っています。やり取りする際には注意してください」と警告されています。

■ユーザー利便性

  • 「赤い盾」アイコンをクリックすることで、資金の流れをリアルタイムに追跡することができます。

  • ユーザーのアドレスを管理している企業は、当該アドレスの健全性を確認することができます。

■ユーザーリスク/課題

  • 誤検知によって、無関係なアドレスがブラックリストに登録されてしまう可能性があります(*2)。

*2 ブラックリストに登録された場合、Etherscanに申し立てることができます。

■まとめ

個人ユーザーが取引前にアドレスの健全性チェックを行うことは少ないかと思いますが、取引所やカストディを検討している企業にとっては、独自で構築したシステムとは別にアドレスのホワイトリストチェックに使用できるのではないでしょうか。また、事件が発生した際の2次被害の拡大にも大きく貢献するのではないかと思います。

■参照先

Every Transaction Hash Protect

3.トークン情報

3.1 Chainlink(LINK)

■一言紹介

LINKはノードの「信用と稼働を維持」するために発行されたトークンです。

■概要

  • Chainlinkは、ブロックチェーン上にブロックチェーン外のデータを送信するオラクルに関するプロジェクトです。プロジェクトのネイティブトークンとして「LINK」が発行されています。

  • 「LINK」トークンは、ブロックチェーン上のスマートコントラクトにデータの送信を行うノードオペレーターの信用と稼働を維持するために発行されました。

  • DAppsやDeFiなどの外部の情報と連携が必要なアプリケーションは、スマートコントラクトを通して単一障害点のない、信頼性の高いデータを取得できるようになるため拡張性が高くなります。

  • ノードオペレーターは複数存在しており、正常に提供されたデータが悪意のあるノードによりコピーして報酬を獲得してしまう「Free Loader」と呼ばれる課題が存在しています。

■トークン用途

  • ノードオペレーターとして参加するための「デポジット費用」として使用できます。不正なデータが送信された場合、デポジットはスマートコントラクトによって没収されます。

  • ノードオペレーターのデータ送信に対する「報酬」に使用できます。

  • 「ステーキング」に使用できます。

■数字で把握

  • ICO開始日:2017年09月19日

  • ICO時の価格:約11.82円

  • 現在価格:約410円

  • 初期発行(プロジェクト):30%

  • 初期発行(投資家):35%

  • 初期発行(エアドロップ&リワード):35%

  • 流通枚数:350,000,000枚

  • 発行上限枚数:1,000,000,000枚

  • Twitter:50,000人

  • Telegram:14,993人

  • トークン保有アドレス:127,304アドレス

  • 5%以上保有アドレス:6アドレス

  • オペレーターノード:77個

(2020年4月25日時点)

■参照先

公式

CoinMarketCap

etherscan

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筆者

https://twitter.com/imai_ryouji

CoinPicks

https://twitter.com/CoinPicks_

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【2020年04月25日発行】

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PICKS REPORT vol.29

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PICKS REPORT vol.28

Lesson7:テストネット上でETHの送金をやってみる

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今回は、イーサリアムの「テストネット上でETHの送金手順」について専門用語を省き、事例を使いながら説明しています。こちらのレポートを読んで頂くことで、実際にテストネット上でETHの送金を試していただくことができます。百聞は一見にしかず、ETHの送金を試したことのない方は、実際に試した上で専用サイトを使用してその状態を確認してみましょう。どうぞご覧下さい。

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PICKS REPORT vol.28

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【2020年02月21日発行】

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目次

1.テストネット上でETHの送金をやってみる

  1.1 テストネット上でETHの送金手順

  1.2 まとめ

2.トピックス
  2.1 カナダドルに連動するステーブルコイン「QCAD」

  2.2 Etherscan|Private Token Ignore List

  2.3 Enjin|Enjinプラットフォームのリリース

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1.テストネット上でETHの送金をやってみる

1.1 テストネット上でETHの送金手順

前回のレポートでは、Ethereumのコードベースでの理解を深めることを目的として、MetaMaskのダウンロード方法をお伝えした上で、今後の基礎学習として「Ropstenテストネットワーク」を使用していくことをお伝えしました。

前回のレポートはこちらです。

今回は、Ropstenテストネットワーク内でテスト用のETHを使用して送金テストを行ってみましょう。

①MetaMaskを開きアドレスのコピーを行います。この時、最上部のタブが「Ropstenテストネットワーク」を開いていることを確認します。

②「Ropsten Ethereum Faucet」と呼ばれるWEBページを開き、①でコピーしたアドレスをアドレスバー部分にペーストを行い、「Send me test Ether」をクリックします。

https://faucet.ropsten.be/

③数秒後に1.5ETHがMetaMask上に送られてくることを確認します。上記ウェブサイトでは、5秒ごとにテスト用のETHの送信が可能となっています。

④Ethereumはパブリックブロックチェーンと呼ばれ、Ethereumに関連する送受金情報は公開されています。その公開情報は、Etherscanと呼ばれるブロックエクスプローラー上で確認することができます。ウェブサイト内のアドレスバーに①でコピーを行ったアドレスを再度ペーストし、「Search」をクリックします。

https://ropsten.etherscan.io/

⑤アドレスの検索が行われると、③で送信の確認を行った1.5ETHの公開情報を確認することができます。例えば、送信元アドレス、受信元アドレス、送金時間、送金金額、トランザクションハッシュ等の情報を確認することができます。

⑥実際にMeataMask内のETHを送信テストを行ってみましょう。MetaMask内の「振込」をクリックします。

⑦「Etherを取得する」をクリックします。

⑧「MetaMask Ether Faucet」と呼ばれるウェブサイトが開きます。同ページ内の「1 ether」をクリックすることで、MetaMaskが起動し、「確認」をクリックすることで送金が行われます。

通常は、同ページ内の「request 1 ether from faucet」をクリックすることでテスト用のETHを取得することができるのですが、2020年2月24日時点では残高がなく、 ETH を受け取れない為、②のように別のウェブサイトからテスト用のETHを取得しています。

https://faucet.metamask.io/

⑨実際に送金が行われたかを確認してみましょう。送金の確認には、④で使用したEtherscanを使用することで、以下のように1ETHの送金を確認することができます。

ここまでで、ETHの送金までのテストが完了したことになります。

⑩MetaMask内の残高を確認してみましょう。はじめに1.5ETHを受信し1ETHの送信を行った為、残高は0.5ETHとなる計算です。

⑪メインページでは確かに0.5ETH(自動的に四捨五入?)と表示されていますが、右上の丸アイコンをクリックすると上記のような黒塗りのホップアップが表示され、残高が0.499958ETHであることが確認できます。0.000042ETHは何に使用されたのかというと、送金手数料として使用されました。

これは、⑨で確認を行ったEtherscanでも確認をすることができます。

⑫この送金手数料がGasと呼ばれる、Ethereumのスマートコントラクトを動かすために必要なコストです。Gasについては過去に下記URLにて説明を行っています。

Gasに関するレポートはこちらです。

https://coinpicks.substack.com/p/picks-report-vol24

テストネットにもGasが必要とされる理由は2つあり、1つ目は動作を限りなくメインネットの環境に近づけるためです。2つ目は手数料が無料になると、悪質なコントラクトによって無限に処理が行われるようなプログラムが実行された場合に対処が困難になるため、対策としてGasを導入しています。

1.2 まとめ

実際にテストネット上でETHの送金を行ってみた感想はいかがでしょうか。テストネットで試して頂いた、「ウォレットに保有しているETHを指定したアドレスに送信および送信確認を行う」というフローは、メインネットでも同じように機能します。

今回のテストで実感頂きたいのは、ETHという資産を送信先のアドレスさえ知っていれば、僅かな手数料で世界中の誰にでも送ることができるという点、送受信を含むあらゆる情報が公開されており、リアルタイムで状態の確認ができる透明性があるという点、これが銀行のような集権的な組織によって管理されておらず、ユーザー間で処理可能な点など、今までとは違った方法で資産の送信ができるということです。

また、次回からもテストネットを利用して様々な基礎学習を進めていきたいと思います。

2.トピックス

【2.1 カナダドルに連動するステーブルコイン「QCAD」】

カナダの仮想通貨スタートアップ、カナダステーブルコープ(Canada Stablecorp)は、イーサリアム上でERC20トークンとしてカナダドルに連動するステーブルコイン、「QCAD」をローンチしたことを発表しました。シームレスな決済と送金をすることが可能であり、将来的にイーサリアム以外のネットワークでもQCADを発行する可能性があると述べています。また、カナダの仮想通貨取引所であるDVex、Netcoins、Bitvo、Newton、Coinsmart等との提携を行っています。

各国で中央銀行デジタル通貨(以下、CBDC)と呼ばれる、法定通貨に連動した暗号資産が検討されている中で、民間企業から発行されるQCADの使用が促進することによって、カナダ固有の産業にどのような影響があるのかは興味深いといえます。

特に合法化が進んでいる大麻産業においては、デジタル通貨による売買に制限することで、購入履歴の追跡やKYC等が非常に楽になり、販売のコントロールとコスト削減が可能になります。このような、デジタル通貨ならではのユースケースが実験されていくことで、他国にとっても重要な事例になる考えられます。

Reference

https://medium.com/@Stablecorp/introducing-qcad-by-stablecorp-bc7216194e82

【2.2 Etherscan|Private Token Ignore List】

イーサリアムブロックチェーン上の取引分析エクスプローラーであるEtherscan(イーサスキャン)に、「Private Token Ignore List」と呼ばれる、任意のアドレスに対してフィルタリングをかけることができる機能が実装されました。

一般のユーザーにとっての利便性向上というよりは、もともと機能として実装されていた「ウォッチリスト」と合わせて、監査や分析に従事するユーザーがより正確なデータを抽出できるようになりました。

これらの機能の使用には、アカウントの作成が必要になります。

Reference

https://info.etherscan.com/private-token-ignore-list-feature/

【2.3 Enjin|Enjinプラットフォームのリリース】

ゲームコミュニティプラットフォームを運営しているEnjin PTE LTDは、イーサリアムメインネット上で「Enjinプラットフォーム」の公開を発表しました。

Enjinプラットフォームは、オールインワンブロックチェーン開発プラットフォームと呼ばれているように、スマートフォンを持っているユーザーであれば、誰でも簡単にデジタルアセットの発行ができてしまうというものです。

また、代替可能なトークン(FT)と代替不可能なトークン(NFT)のどちらにも対応しており、非常にシンプルな画面設計となっている為、最短4つの手順で発行が完了してしまうというものです。

非エンジニアが早く簡単にトークンを発行することができるプラットフォームは、既に複数リリースされているものの、Enjinプラットフォームは3つの要素から競合にリードしていると感じます。以下3つの要素について説明します。

1.NFT発行対応:Enjinプラットフォームを使用することで、唯一性を持ったトークンを簡単に発行することができます。NFTはゲームとの相性が非常に良く、マイクリプトヒーローズのようにキャラクターが唯一無二のパラメーターを持つ資産としてゲームでの使用および売買することができるようになり、今までとは違ったユーザー体験を提供することができると思います。

2.明確なトークン用途:既に複数リリースされているトークン発行プラットフォームでは、発行を民主化したところで用途がなく、発行者以外のユーザーが手にすることはありませんでした(私の場合だけかもしれませんが…)。Enjinプラットフォームでは、ターゲットがゲームデベロッパーに絞られており、用途が決まっている点は相性の良さと掛け合わせてスケールするイメージが湧きました。また、Enjinではマルチバースという仕組みがあり、唯一性を持ったキャラクター(トークン)がゲームを跨いで使用できるようになります。

3.Enjinウォレット:トークンを発行してユースケースもあるとなれば、他に考慮することと言えば、保管先と出口(売却)となります。この2つを兼ね備えているのがEnjinウォレットです。モバイル対応をしている非常にシンプルなウォレットで、保管はもちろんのこと保管しているNFTをEnjinのネイティブトークンであるENJに変換することができます。このように保管から換金までのルートが確保されている点はユーザーにとっても、ゲームデベロッパーにとっても嬉しいといえます。

今回のEnjinプラットフォームの発表が、発行から換金までの一連の流れを作り上げるために非常に重要な役割を担っていることがわかりました。今度は実際にEnjinプラットフォームを触ってみたいと思います。

Reference

https://blog.enjin.io/enjin-blockchain-game-development-platform-ethereum/

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【Twitter】

https://twitter.com/imai_ryouji

【CoinPicks 公式】

https://coinpicks.org/

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【2020年02月21日発行】

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PICKS REPORT vol.28

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